はじめに
前回の記事では、13年間勤めた会社を退職するまでに苦労した、引き継ぎ・有給消化・退職手続きについて書きました。
引き継ぎを終え、有給消化の日程も決まり、退職に必要な手続きも少しずつ終わっていく。
そして、ついにその日がやってきました。
13年間勤めた会社への最終出社日です。
最終出社日は、会社自体が年末の連休に入る日と同じ12月26日。
つまり、会社にとっても年内最後の日であり、僕にとっても13年間の会社員生活最後の日でした。
今回は、そんな僕の最終出社日の一日を振り返ります。
前回の記事はこちら↓↓

最終出社日。いつもとは違う荷物を持って会社へ
12月27日。
いよいよ最終出社日です。
この日は、いつもの出勤とは少し違いました。
退職の挨拶をするときに、みんなに渡すちょっとしたお菓子を持って出社することにしたんです。
「ちょっとしたお菓子」と言いながら、実際には手提げ袋が4袋。
さらに、お世話になった方へ渡すお菓子以外のものも8袋ほどありました。
全部合わせると、結構な荷物です(笑)。
普段は自転車通勤なのですが、この日はさすがに自転車では無理。
今回ばかりは車で出勤しました。
そして、いつもより少し早めに会社へ向かいました。
会社に近づいていく。
いつもなら何とも思わない通勤風景です。
でも、この日は違いました。
「ここに来るのも今日が最後なんだな。」
そんなことを考えながら会社へ向かいました。
いつもより静かに感じた最終日の工場
会社に到着。
まだ朝早いこともあり、工場は静かでした。
でも、不思議なことに、
いつもより静かに感じたんです。
もちろん、実際の工場が特別静かだったわけではありません。
自分の気持ちがそう感じさせていたのかもしれません。
13年間、何度も何度も通った場所。
いつもの景色。
いつもの建物。
いつもの職場。
それが「今日で最後」と思うだけで、少し違って見えました。
とはいえ、この日は会社自体も年内最終日。
感傷に浸っている暇は、そこまでありませんでした。
AMは仕事の締め。年末最終日ならではの慌ただしさ
会社自体が年末年始の連休に入る日だったので、最終出社日といっても、仕事がなくなるわけではありません。
むしろ、年末最終日ならではの慌ただしさがありました。
午前中は、仕事の締め。
そして、設備の点検や清掃など。
「今年最後だから、ここまで終わらせておこう。」
そんな感じで、いつも通り仕事を片付けていきます。
自分にとっては13年間の最後の日。
でも、会社にとっては「年内最後の仕事の日」。
その違いが、なんだか不思議でした。
最後だからこそ、いつも以上に掃除をした
午後になると、職場の2Sが始まりました。
年末の最終日らしい光景です。
15時頃になると、
「よいお年を~!」
という声もあちらこちらから聞こえてきます。
「ああ、今年も終わるんだな。」
そんな空気が職場全体に広がっていました。
もちろん、僕も現場の2Sをしました。
ただ、この日の掃除は、いつもとは少し違いました。
退職するからこそ、
「気になるところは、ちゃんときれいにしていこう。」
そんな気持ちになったんです。
普段なら、
「まあ、ここは次にやればいいか。」
と思ってしまうようなところまで、いつも以上に気になりました。
設備を見たり、周辺を掃除したり。
最後だからこそ、少しでもきれいな状態で残しておきたい。
そんな気持ちがあったのかもしれません。
いよいよ最後の挨拶へ
職場の片付けもある程度落ち着いたところで、各部署へ最後の挨拶に回りました。
これまでお世話になった人たちに、
「今までありがとうございました。」
と、一人ひとりに伝えていきます。
すると、いろいろな言葉をかけてもらいました。
「年明け、間違えて出社してくるんじゃないですか?」
「来年から先輩がいないの、まだ想像できないです。」
「辞めちゃうと寂しくなるな。」
そんな言葉をもらいました。
もっとしんみりした雰囲気になるのかなと思っていましたが、意外にもみんなフレンドリー。
冗談を言ってくれたり、笑いながら送り出してくれたり。
もちろん、
「いなくなるのは寂しい。」
と言ってくれる人もいました。
でも、悲しさだけではありませんでした。
これまで一緒に働いてきた人たちが、最後までいつも通り接してくれたこと。
それが、僕にはすごくありがたかったです。
PCや作業服、ヘルメットを返却
挨拶回りが終わると、いよいよ会社のものを返却していきます。
PC
入門IDカード
作業服
ヘルメット
これまで当たり前のように使っていたものを、一つずつ返していきました。
こういうものを返却していると、
「本当に会社を辞めるんだな。」
と、少しずつ実感が湧いてきます。
ただ、この時の僕は、思っていたよりも意外とさっぱりしていました。
もっと寂しくなるのかな。
もっと感情が溢れるのかな。
そう思っていたのですが、実際には、
「終わったな。」
という感じ。
13年間という長い時間だっただけに、もっと大きな感情が押し寄せてくると思っていました。
でも、この時は不思議なくらい落ち着いていました。
会社の50周年ブルゾンは、まさかの抽選会
そして、少し面白かったのが会社の50周年記念ブルゾンです。
会社の50周年という節目で作られたブルゾンで、社内でも人気がありました。
退職する僕が持って帰るわけではなく、なんと社内で抽選会が行われることに。
そして、そのブルゾンをゲットしたのは……
後輩でした(笑)。
最後の日まで、こういうちょっとした出来事がある。
なんだか自分らしい最終出社日だったなと思います。
13年間の最終出社を終える
そうして、やるべきことを一つずつ終わらせていきました。
仕事の締め。
設備の点検や清掃。
職場の2S。
各部署への挨拶。
PCや入門IDカード、作業服、ヘルメットなどの返却。
気がつけば、13年間勤めた会社での仕事が終わっていました。
そして、ここでも自分は意外とさっぱりしていました。
「これで終わったんだな。」
そんな感覚でした。
寂しさよりも、
「やり切った。」
という気持ちのほうが強かったのかもしれません。
最後に待っていたのは、45人ほどが集まる送別会
でも、この日の本番はまだ終わっていませんでした。
仕事が終わった後、
忘年会を兼ねた送別会
を開いてもらったんです。
会場は居酒屋の2階。
なんと、そこを丸ごと借りていました。
集まってくれたのは、総勢45人ほど。
普段はこういった飲み会に出席しない上司や、関係部署の方まで来てくれていました。
「こんなにたくさんの人が来てくれたんだ。」
そう思うと、本当にありがたかったです。
お酒を交わしながら、13年間の思い出を振り返る
お酒を交わしながら、みんなで昔の話をしました。
「あの時は大変だったな。」
「あの仕事覚えてる?」
そんな思い出話。
仕事中にはなかなか話せないようなことも、こういう場になると自然と出てきます。
13年間も働いていれば、当然いろいろなことがありました。
楽しかったこと。
大変だったこと。
仕事でぶつかったこと。
一緒に乗り越えたこと。
振り返ってみると、いろんな思い出があります。
普段、涙なんて見せない上司が泣いた
そんな中で、僕自身も予想していなかったことがありました。
普段、涙なんて絶対に流さないだろうと思っていた上司が、涙を見せたんです。
それを見た瞬間、
こっちまで泣いてしまいました。
普段は仕事で厳しいことを言われたり、叱咤激励されたり。
そんな上司です。
だからこそ、そんな人が涙を見せてくれたことが、余計に胸に響きました。
そして、別の上司からも叱咤激励の言葉をもらいました。
「これからも頑張れ。」
そんな言葉をもらうたびに、
「本当にたくさんの人に支えてもらっていたんだな。」
と感じました。
最後の挨拶で、どうしても伝えたかったこと
楽しい時間を過ごした後、最後に僕から挨拶をさせてもらいました。
そこで、どうしてもみんなに伝えたかったことがあります。
それは、
「会社を辞めるけど、つながりまで辞めるわけじゃない。」
ということ。
13年間働いた会社を辞める。
だからといって、これまで一緒に仕事をしてきた人たちとの関係まで終わるわけではありません。
これから会社は変わります。
仕事も変わります。
住む場所も変わります。
それでも、人とのつながりまでなくなるわけではない。
だから、
「会社は辞めます。でも、これからもよろしくお願いします。」
という気持ちを、声を大にして伝えました。
……まあ、お酒も入っていたので、ちゃんと伝わったかどうかは分かりませんが(笑)。
13年間勤めた会社を、本当に卒業した夜
送別会が終わり、家に帰りました。
長い一日でした。
朝はいつもより少し早く会社へ行き、
仕事をして、
掃除をして、
最後の挨拶をして、
会社のものを返却して、
送別会でたくさんの人と話して。
そして、家に帰る。
この日を迎えるまで、
「最終出社日は、きっと寂しくて仕方ないんだろうな。」
と思っていました。
でも、実際は意外とさっぱりしていました。
もちろん、寂しくないわけではありません。
でも、
「13年間、よく頑張った。」
という達成感のほうが強かったのかもしれません。
そして翌朝。
目が覚めて、いつものように朝を迎えました。
でも、もう会社へ行く必要はありません。
そんな朝、妻から言われた言葉があります。
「お疲れさまでした。」
その一言が、心にしみました。
その瞬間、
「自分、本当に13年間頑張ったんだな。」
と思いました。
会社では平気だったのに。
最終出社日も、送別会も、意外とさっぱりしていたのに。
家に帰って、翌朝、妻から「お疲れさまでした」と言われたことで、13年間という時間の重みが一気に押し寄せてきたような気がしました。
まとめ|13年間、本当にお疲れさまでした
13年間。
長かったような、短かったような。
振り返れば、楽しいことばかりではありませんでした。
仕事で悩んだこともあった。
人間関係で苦労したこともあった。
辞めたいと思ったこともあった。
それでも、最後の日にたくさんの人が集まってくれました。
普段は飲み会に来ない上司まで来てくれました。
涙を見せてくれた上司もいました。
「寂しくなる」と言ってくれた人もいました。
最後まで冗談を言って笑わせてくれる人もいました。
そんな人たちと出会えたこと。
一緒に仕事ができたこと。
それだけでも、13年間ここで働いてきた意味はあったのかなと思います。
そして、最後に妻からもらった、
「お疲れさまでした。」
という言葉。
あの言葉を聞いて、ようやく自分自身に、
「13年間、本当にお疲れさま。」
と言えた気がします。
これで、13年間勤めた会社員生活は終わりです。
でも、僕の人生が終わったわけではありません。
むしろ、ここから新しい生活が始まります。
次回からは、新天地の引っ越し準備。
家族で初めての海外旅行となったグアム。
そして、いよいよ転職先への入社。
13年間勤めた会社を離れた僕が、新しい環境へ進んでいく過程も、引き続き書いていきたいと思います。
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